カレンダーに記載されている「先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口」。
6種類あり、これらは「六曜(ろくよう)」と呼ばれています。
それぞれの読み方、意味と、
・入籍、
・結婚式、
・お食い初め、
・お見舞い、
・納車、
・引っ越し、
・お通夜、
・葬儀、
・法事
を行う際の良い日、悪い日、また行う時間帯、注意する点などをまとめました。
目次
六曜の意味について
六曜(ろくよう・りくよう)は、先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の6種類の曜があります。
中国で生まれたとされていますが、いつの時代から暦として確立されていたかについては不明です。
元々は、1か月(30日)を5等分して、6日を一定の周期として、それぞれの日を星ごとに区別する単位として使われていました。
六曜が中国から日本に来たのが、14世紀の鎌倉時代末期から室町時代にかけてとされています。
明治時代に入り、吉凶付の暦注は迷信であるとして、政府が一切禁止したこともありますが、六曜と旧暦を必要とする要望が多く、第二次世界大戦後は、政府による統制も取れなくなったため、占いの類が氾濫するようになり現在に至っています。
六曜の読み方
六曜の各読み方は?
・先勝・・・「せんしょう」「せんかち」「さきがち」「さきかち」
・友引・・・「ともびき」
・先負・・・「せんぶ」「せんぷ」「せんまけ」「さきまけ」
・仏滅・・・「ぶつめつ」
・大安・・・「たいあん」
・赤口・・・「しゃっく」「しゃっこう」
と読みます。
六曜の順番について
六曜の順番は
・先勝
・友引
・先負
・仏滅
・大安
・赤口
の順番で基本的に繰り返しになります。
新暦のカレンダーでは、例外もあって、規則正しく循環していたものが、ある日突然途切れていたり、同じ日の六曜でも、年や月によって違っている場合もあります。
「先勝」の読み方・意味
「先勝」は、「せんしょう」「せんかち」「さきがち」「さきかち」と読み方もいろいろあります。
「先んずれば即ち勝つ」という意味で、何事も急ぐことが良いとされています。
午前中は吉・午後2時~6時までは凶とされています。
訴訟や勝負事、また急ぎの用事(急用)などに向いた日です。
「先勝」の日に行う行事の良いこと・悪いこと
・入 籍・・・午前:○ 午後:×
午前中に済ませるなら「吉」です。
・結婚式・・・午前:○ 午後:△
午前中からスタートして午後に挙式・披露宴になれば「吉」です。
・お食い初め・・・午前:○ 午後:×
午前中に行えば「吉」です。
・お見舞い・・・午前:○ 午後:×
午前中に伺いましょう。
・納 車・・・午前:○ 午後:×
午前中に納車できれば「吉」です。
・引っ越し・・・午前:○ 午後:×
午前中何か1つでも荷物を新居に運べば「吉」です。
・お通夜・・・午前:× 午後:×
先勝の翌日は「友引」になり、葬儀当日が「友引」になるのが気になる方は、避けたほうが良いかもしれません。
・葬 儀・・・○
特に問題ありません。
・法 事・・・○
特に問題ありません。
「友引」の読み方・意味
「友引」は、「ともびき」と読み、「凶事に友を引く」という意味があります。
元々は、勝負事をしても引き分けになる日という意味から「共引」とされ、現在の意味と違う使われ方をしていました。
「友引」は、朝は「吉」、昼は「凶」、夕方は「大吉」となっています。
また、「友を引く」という連想から葬儀が避けられるようになりました。
「友引」の日に行う行事の良いこと・悪いこと
・入籍・・・午前:○ 午後:○
「大安」→「友引」と2番目に良い「吉」の日取りです。
・結婚式・・・午前:○ 午後:○
大安の次に良い日取りです。
出席する友を「引っ張ってくる」友達のところに「良縁を引っ張ってくる」という解釈もされています。
・お食い初め・・・午前:○ 午後:○
その日の午前中早い時間や、夕方に行うのが良いでしょう。
・お見舞い・・・午前:× 午後:○
午前中の早めか、夕方が良いでしょう。
・納 車・・・午前:○ 午後:○
特に問題はないのですが、正午の前後(11時~13時)は凶とされていますので、その時間は納車時間を避けたほうが良いかもしれません。
・引っ越し・・・午前:○ 午後:○
特に問題はありませんが、正午前後の時間帯が気になる場合は、午前中からスタートするか?午後からスタートするのも良いかもしれません。
・お通夜・・・午前:○ 午後:○
友引の日は、火葬場がお休みのところが多く、次の日は、火葬場が混雑している場合があります。
お通夜と葬儀が連日している場合、火葬場に確認しましょう。
・葬 儀・・・午前:× 午後:×
「友が冥土へ引き寄せらるという」連想が生まれたことで火葬場が休業となっているところが多くなっています。
・法 事・・・午前:× 午後:×
葬儀と同じ理由で、避けたほうが良いでしょう。
「先負」の読み方・意味
「先負」は、「せんぶ」「せんぷ」「せんまけ」「さきまけ」と読みます。
「先んずれば即ち負ける」という意味で、万事に平静であることが良いとされています。
勝負事や急用は避けるべきとされ、「午前中は凶、午後は吉」となっています。
用事がある場合は、午後にしましょう。
「先負」の日に行う行事の良いこと・悪いこと
・入籍・・・午前:× 午後:○
午後から届け出をしましょう。
・結婚式・・・午前:× 午後:○
午前中は「凶」なので、結婚式は午後から始めると良いでしょう。
・お食い初め・・・午前:× 午後:○
午後の時間帯に行うのが良いでしょう。
・お見舞い・・・午前:× 午後:○
午後の「吉」となる時間帯に行きましょう。
・納 車・・・午前:× 午後:○
午後の「吉」となる時間に納車してもらいましょう。
・引っ越し・・・午前:× 午後:○
急ぐことを避ける日なので、午後からゆっくり始めると運勢が「吉」となります。
無理な場合、引っ越し前の大安の日に少しだけでも荷物を運んでおくと良いそうです。
・お通夜・・・午前:× 午後:○
お通夜はほとんど午後から夜にかけて行われます。
午後から「吉」になるので、特に問題はありません。
・葬 儀・・・午前:○ 午後:○
特に問題はありません。
・法 事・・・午前:○ 午後:○
特に問題はありません。
「仏滅」の読み方・意味
「仏滅」は、「ぶつめつ」と読みます。
「仏も滅するような大凶日」という意味です。
元は「空亡」「虚亡」と言われていましたが、これをすべてが虚しいと解釈され、「物滅」と呼ばれるようになり、近年になって「沸(仏)」の字になりました。
「何事も遠慮する日、病めば長引く、仏事はよろしい」とも言われています。
また、「物滅」として、「物が一旦滅んで、新に物事が始まる」とされ、「大安」よりも物事を始めるには、良い日との解釈もされています。
「仏滅」の日に行う行事の良いこと・悪いこと
・入籍・・・午前:× 午後:×
一般に慶事を避ける習慣がありますが、二人が気にしなければOKだと思います。
・結婚式・・・午前:× 午後:×
縁起が悪い日とされているので、避けたほうが良いかもしれません。
両家が気にしないのなら、問題はありません。結婚式場も安くなっている所もあります。
・お食い初め・・・午前:× 午後:×
避けたほうが良いでしょう。
・お見舞い・・・午前:× 午後:×
病気をすれば長引くと言われることもあり、避けたほうが良いでしょう。
・納 車・・・午前:× 午後:×
避けたほうが良いでしょう。
・引っ越し・・・午前:× 午後:×
前日などで、大安等の良い日があれば、少しでも運んでおくと良いでしょう。
・お通夜・・・午前:○ 午後:○
特に問題ありません。
・葬 儀・・・午前:○ 午後:○
友引の日は、火葬場がお休みの場合が多いので、注意してください。
・法 事・・・午前:○ 午後:○
特に問題ありません。
「大安」の読み方・意味
「大安」は、「たいあん」と読みます。「だいあん」とも読むようです。
「大いに安し」との意味で、六曜の中で最も吉の日となっています。
何事においても吉、成功しないことはない日とされています。
「大安」の日に行う行事の良いこと・悪いこと
・入籍・・・午前:○ 午後:○
特に問題ありません。
・結婚式・・・午前:○ 午後:○
特に問題ありません。
・お食い初め・・・午前:○ 午後:○
時間帯に関係なく、終日良いです。
・お見舞い・・・午前:○ 午後:○
お見舞いをするのにもっともよい日とされています。
・納 車・・・午前:○ 午後:○
特に問題ありません。
・引っ越し・・・午前:○ 午後:○
大安の日の引っ越しは人気のため、料金も高くなりがちです。
業者の予定も埋まりやすいので、大安に引っ越しをしたい場合は、早めに予約をしましょう。
・お通夜・・・午前:○ 午後:○
「何をしても吉となる日」と言われる日なので、特に問題ありません。
・葬 儀・・・午前:○ 午後:○
特に問題ありません。
・法 事・・・午前:○ 午後:○
特に問題ありません。
「赤口」の読み方・意味
「赤口」は、「しゃっく」「しゃっこう」」と読みます。
午前11時ごろから午後1時までの間が「吉」で、それ以外は「凶」と言われています。
「赤口」は、「赤」という字が付くので、火や血を連想させるということで、火事やケガに気を付ける。
「万事に用いない悪日、ただし法事、正午だけは良い」と言われています。
「赤口」の日に行う行事の良いこと・悪いこと
・入籍・・・午前:× 午後:×
祝い事には向かない日とされています。
・結婚式・・・午前:× 午後:×
お日柄が良くない日とされてるようです。
・お食い初め・・・午前:× 午後:×
午前11時ごろから午後1時までだったらOKです。
・お見舞い・・・午前:× 午後:×
「赤口」の「赤」は「死」を暗示していると言われており、お見舞いは避けたほうが良いかもしれません。
・納 車・・・午前:× 午後:×
午前11時ごろから午後1時までだったらOKです。
・引っ越し・・・午前:× 午後:×
「赤口」の「赤」の字がつくことで、火事やケガを連想することで引っ越しは、良くない日とされています。
もし、どうしても「赤口」の日に引っ越しをしなければならない時は、先に毎日使うもの(お茶碗・お箸など)を大安の日に新居に移しておきましょう。
・お通夜・・・午前:○ 午後:○
特に問題ありません。
・葬 儀・・・午前:○ 午後:○
特に問題ありません。
・法 事・・・午前:○ 午後:○
特に問題ありません。
戌の日、お宮参り、七五三などの神社に行く行事についての六曜。
神道(神社)では、六曜(先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口)は、関係ないので、仏滅などを避ける必要はありません。
何となく不安な場合は、避けたほうが良いかもしれません。
仏滅とは、「仏も滅する凶日」という意味で、昔から結婚式や祝い事を避ける風習が、ありました。
もとは「物滅」とされていて、神道や仏教とは全く関係がないそうです。
ご両親が一緒に行く場合、やはり六曜を気にする場合も多いと思います。
一生に一度のことですから、参加されるみなさんが、楽しく、晴れやかな心持で一緒にお祝いができると良いですね。
まとめ
六曜についていかがでしたか?
自分が今まで思っていた事と、違っていたこともあったかもしれません。
最近の若い人たちの間では、六曜についてあまり気にしない方もいらっしゃるようです。
結婚式などは、以前は仏滅は避ける傾向にありましたが、「挙式代金もお得になっている」、「空いている」など、メリットもあり、仏滅に結婚式をあげるカップルもいるようです。
ご年配の方は、やはり六曜を気にするかたも多いと思います。
行事を行う際の参考にしてみてください。