舌下免疫療法(ぜっかめんえきりょうほう)は、花粉症治療法として、スギ花粉を体に入れて、徐々に花粉に反応しないように慣らしていく方法です。
自宅で薬を服用して治療していきます。
2014年からは、保険も適用になりました。
舌下免疫療法(ぜっかめんえきりょうほう)の効果・費用・副作用についてまとめました。
舌下免疫療法の治療ができる方と効果
舌下免疫療法(ぜっかめんえきりょうほう)の治療ができるのは、12歳~64歳までの方です。
妊娠している方や、重症の気管支喘息の方、自己免疫疾患の方は、受けられない方もいるので、事前にお医者さんに確認してもらいましょう。
治療を開始するときは、スギに対するアレルギーの有無を検査します。
スギ花粉アレルギーでない場合、治療ができません。
治療の効果ですが、この舌下免疫療法(ぜっかめんえきりょうほう)は、全ての人に効果があるわけでなく、約80%の方が症状が軽くなったとの報告があります。
舌下免疫療法は、抗アレルギー剤との併用もできる場合もあるので、お医者さんに確認してください。
治療を始める時期は、スギ花粉の飛散時期は、開始するこができません。
開始ができる時期は、6月から12月までになります。
舌下免疫療法の治療方法
舌下免疫療法の初回の投与は、お医者さんのもとで服用します。
その後は、自分でスギ花粉エキスを1日1回舌の下に投与し、2分間待った後、飲み込みます。
効果を最大限にするために、舌下へ投与した後は、5分間はうがいや飲食を避けましょう。
また、副作用を避けるために、2時間は激しい運動・入浴などを控えます。
これを毎日、最低2年間程度継続します。
始めは、低濃度・少量から投与し、少しずつ増量・高濃度に移行していきます。
3週目以降は、一定濃度・一定量を含んでいきます。
途中で止めてしまうと効果がなくなってしまうので、継続することが大切です。
舌下免疫療法の費用について
舌下免疫療法は、2014年度から保険適用になりました。
費用ですが、治療を開始する前に、まずアレルギー検査を受けます。その検査費用が初診料込みで5,000円~6,000円程度。
そして、月に2,000円~3,000円前後(3割負担の場合)になります。
年間だと3~4万円程度が目安になります。
舌下免疫療法の副作用について
舌下免疫療法の気になる副作用はどうなのでしょうか?
症状として、「口腔内のかゆみ」などの報告があります。
また、ごく稀に「アナフィラキシーショック」などの可能性も指摘されています。
その他、重篤な副作用は、今のところ報告されていません。
まとめ
花粉症対策の治療法として、舌下免疫療法についてお届けしました。
多くの人に効果があると言われている治療法です。
もし、花粉症の症状がひどい場合、投与する期間が長いですが、試してみる価値はあると思います。