インフルエンザの治療薬は、現在主に使われているのは、4種類あります。
各薬の有効な型は?それぞれの特徴、投与の方法、副作用についてまとめました。
目次
インフルエンザ治療薬の種類、特徴、副作用
インフルエンザの治療薬は、
・タミフル
・リレンザ
・イナビル
・ラピアクタ
など、4種類あります。
各治療薬の特徴、副作用などをまとめました。
タミフル(オセルタミビルリン酸塩)
【特徴】
A型・B型両方のインフルエンザウイルスの増殖を防ぐ効果があります。
カプセルや、お子さんでは、散剤(粉薬)が一般的です。
特徴として、タミフルは、症状が出始めたら48時間以内に服用するのが効果的です。
もし、48時間を超えてしまった場合、効果がほとんどありません。
1日2回、5日間服用します。
一時期、タミフルと異常行動について話題になってことがありました。
この異常行動について、厚生労働省医薬品等安全対策調査会は、
「タミフル服用の有無にかかわらず、異常行動はインフルエンザ自体に伴い発現する場合がある」
との結論づけています。
【副作用】
タミフルの副作用は、動悸、血圧低下、じんましん、血便、腹痛などが報告されています。
リレンザ(ザナミビル水和物)
【特徴】
インフルエンザのA型・B型に効果があります。
「リレンザ」は、吸入薬です。
専用の吸入器を使用して、1日2回を5日間にわたって吸入します。
インフルエンザは、呼吸とともに吸い込まれ、気道で増殖します。
「リレンザ」の粉薬を直接気道に届けることにより、即座にインフルエンザウイルスの増殖を抑えることができます。
症状を早く効果が出るように、最初の1回目は、できるだけ早く吸入します。
病院、薬局でリレンザを受け取ったら、その場で1回目を吸入しましょう。
【副作用】
リレンザの副作用は、下痢、発疹、吐き気、動悸などが報告されています。
イナビル(ラニナミビルオクタン酸エステル水和物)
【特徴】
インフルエンザのA型・B型に効果があります。
「イナビル」も、吸入薬です。
1回吸入するだけで、治療を完結します。
10歳以上は、2容器2つ、10歳未満は、1容器を吸入するだけです。
1回の治療でしっかりと薬を吸入しないといけないため、病院でお医者さんや看護師の指導を受けながら吸入したほうが安心です。
小さいお子さんの場合は、保護者の方も注意して見ててあげてください。
【副作用】
イナビルの副作用は、下痢、悪心、胃腸炎、蕁麻疹(じんましん)などが報告されています。
ラピアクタ(ペラミビル)
【特徴】
インフルエンザのA型・B型に効果があります。
「ラピアクタ」は、発症から48時間以内に服用した場合に
有功性が確認された点滴注射薬です。
300mgを15分以上かけて、1度だけ点滴静注します。
(点滴の投与の量は、年齢、症状によって違います。)
基本的には、1回の投与で治療を終わりにするのですが、症状が重い場合は、1日1回600mgを何日か分けて投与する場合もあります。
「ラピアクタ」は、カプセルや粉薬が飲めない患者さんに投与することができます。
【副作用】
ラピアクタの副作用は、下痢、白血球減少、おう吐、蛋白尿などがあります。
用法・容量を守り、正しく使いましょう
1回の投与で終わる、「イナビル」「ラピアクタ」を除いて、病院でもらったインフルエンザ治療薬は、処方された分は、必ず最後まで飲みましょう。
症状が良くなっても、ウイルスがまだ体内に残っています。
治療を途中で止めてしまうと、再びインフルエンザウイルスが増殖を始めてしまう危険性があります。
治療薬は、お医者さんの指導のもと、正しく服用しましょう。
服用していて、少しでも変だと思ったら、すぐにお医者さんに相談することが大切です。
まとめ
インフルエンザの治療薬は、・タミフル・リレンザ・イナビル・ラピアクタなど、主に使われているのは、4種類あります。
・タミフル・・・カプセルや散剤(粉薬)・・・1日2回 5日間
・リレンザ・・・吸入薬・・・1日2回 5日間
・イナビル・・・吸入薬・・・1回のみ
・ラピアクタ・・・点滴注射薬・・・1回のみ
で治療します。
各治療薬ごとに、特徴、副作用があります。
症状が良くなっても、処方された分は、最後まで飲みましょう。
体内で、まだウイルスが残っている場合があります。
治療を途中でやめてしまうと、再びインフルエンザウイルスが増殖を始めてしまう危険性があります。
こちらも合わせてお読みください。
・インフルエンザの症状は?潜伏期間・種類は?検査と費用まとめ